東洋医学健康会について
医学の古典医書には、「治未病」という言葉が書かれております。「治未
病」について、大学の教科書や多くの文章に見られますが、1991年に、日中友好病院客員教授である粟島行春先生と出合って、先生に師事
し、先生が主宰されている春光苑漢方研修会」に参加することで、はじめて「治未病」に対して、深く認識するようになりました。先生は、「西洋医学の予防医
学が、人間以外の外邪を退治するという発想に対し、治未病は人間そのものの「備え」に重点をおいて、人間の生きる力にその原点を求めたのである」と提唱し
ております。
古典である『黄帝
内経』『難経』『傷寒論』『金匱要略』の原文から見てみましょう。
「是故聖人不治己病治未病」「夫病己成而後薬
之、乱己成而後治之、譬猶渇而穿井、闘而鋳錐、不亦晩乎」「上工治未病、中工治已病」
これは「上手な医者は、病気になってしまってから治すのではなくして、病にならないように治す」ということです。疾病がすでに発生してしまってから治療したり、戦乱がすでに起こってし
まってから平定するということであれば、つまり、口が渇いてやっと井戸を掘ることを思いつき、戦争になってからやっと武器を造ることを考えるのと等しく、
それでは、遅いではないかということをいっているのです。
現代医学は、基本的に古典に言われる「中工」という「治已
病」思想に立脚しているといえます。はっきり病気として確定しなければ治療法がありません。
私は癌治療の医者でした。レントゲンで、癌が小さくなったかどうかを見て、小さくならなければ、
もっと抗がん剤を増やし、それでも小さくならなければ、新しい抗がん剤に頼るしかありませんでした。結局、癌が消えたが、患者さんが早く亡くなってしまう
ケースが少なくありませんでした。
癌を手術で摘出したり、抗がん剤で治療をしても、癌を生み出した身体が治っておらず、癌のみしか見ていなかったとその時に痛感しました。
病のみしか見ないのではなく、生命体自体を見て、その生命体自体の病態を治すのは肝要です。治未病とは、人間の自然治癒力をいかに高めるかということ
で、これは治未病の本質です。もう一度中医学の原点に戻らなければなれないと思います。
病気になってから医者に頼って治すのではなく、自分の健康
は自分で守ります。つまり中医養生方法で病気にならない体をつくることです。
治未病思想にもとづき、「東洋医学健康
会」は2002年6月に開設いたしました、中医学理論、中医学養生、養生カウンセリングな
どの講義を行なっており、現在に至っております。
神戸中医学院開設
2016年11月1日神戸中医学院を開設しました。
2013年4月正式に生徒を募集して系統的な中医学教育を行っており、現在に至っております。
2016年11月1日から神戸中医学院として、中医学の教育、中 医学の専門人材の育成を展開してまいります。以下のように実施していきます。
神戸中医学院では、中国北京の「北京高等中医薬培訓学校」及び「天人信和中医薬研究院」と提携することになりました。
「北京高等中医薬培訓学校」及び「天人信和中医薬研究院」との提携により、教員・生徒の研修を始め、更に充実した教育を提供する こと、または各種国際試験に参加でき、資格が取得できます。
本学校の講座の修了後は「北京高等中医薬培訓学校」及び「天人信和中医薬研究院」からの認定試験に参加することができます。認定 合格されますと国際資格の水準として認定され、北京高等中医薬培訓学校」及び「天人信和中医薬研究院」より認定証書を授与します。
1.中医薬膳講座
終了後、「国際中医薬膳師」認定試験参加資格が得られます。認定合格されますと「国際中医薬膳師」が得られます。
2.中医美容講座
「中医薬膳美容講座」修了後、「国際中医中薬美容師」取得
「中医推拿美容講座」修了後、 「国際中医推拿美容師」取得
「中医美容師養成講座」修了後、 「国際中医美容師」取得
3.経絡ツボ療法講座・中医推拿講座
認定合格されますと「国際中医推拿療術師」が得られます。
4.中医中薬講座
認定合格されますと「国際中医薬臨床指導士」が得られます。
5.黄帝内経勉強 会
神 戸中医学院の概要
名称:神戸中医学院
所在地:〒651-0088 神戸市中央区小野柄通3丁目2-23加藤三宮ビル301号室
院長:孫華麗
教育内容:中医薬膳・中医美容学・経絡ツボ療法・推拿療法・中医中薬・中医学古典・気功・中国語など
開設日:2016年11月1日
電話番号 078-801-2006
E-mail: info@t-kenkoukai.com
神戸中医学院では
本場の中医学が学べます。
中医学の真髄を生徒さんに紹介します。
講師は中国一流の中医薬大学を卒業し、大学病院や専門学校などで活躍している人達です。
各科目は中医薬大学の教材を使います。
資格を取得することにより、卒業後は、薬膳師、中医療法師、中医養生指導師など社会においてご活躍いただけます。